韓国の尹大統領、日本の拉致問題方針に支持表明 日韓議連会談で

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超党派の日韓議員連盟(会長・額賀福志郎元財務相)のメンバーらが11日、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と約50分間、ソウルの大統領府で会談した。尹氏は、北朝鮮によるすべての拉致被害者の即時帰国を目指す日本政府の方針について、「人権や普遍的価値観の問題だ。日本の立場を支持する」と表明した。会談後、額賀氏が記者団にやりとりを明らかにした。

 会談は当初20分間の予定だったが延長されたという。徴用工や慰安婦問題で冷え込む日韓関係をめぐり、尹氏は「日本は近い隣国で、自由民主主義や市場経済といった価値を共有する重要なパートナーだ。関係改善は両国の共通利益となる」と強調。新型コロナウイルスの影響で中断している韓国・金浦空港と日本の羽田空港間の航空便の運航再開に向けた準備を加速させる意向も示した。額賀氏は「韓国側は5月中に準備し、6月中に再開することを強く期待しているとの印象を受けた」と述べた。【ソウル坂口裕彦】